MEDCONNECT 導入事例

公益財団法人がん研究会 有明病院

患者情報が守られるMEDCONNECT
電子カルテや医用画像をリアルタイムで共有して
通常のカンファレスと同様に質の高いWEB カンファレンスを実現!

施設紹介

公益財団法人がん研究会 有明病院

1908年に創立された日本で最初のがん専門の研究機関であり、日本における がん研究および治療機関でも最高峰の1つ。最先端の設備および優秀な医療スタッフを数多く在籍し、世界的にも名高いがん医療を先進的に行っている。

診療科目

内科、呼吸器内科、消化器内科、乳腺内科、血液内科、腫瘍内科、感染症内科、漢方内科、疼痛緩和内科、外科、呼吸器外科、消化器外科、乳腺外科、整形外科、形成外科、頭頚部外科、精神科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、放射線診断科、放射線治療科、病理診断料、救急科、歯科、麻酔科

〒135-8550
東京都江東区有明三丁目8 番31 号
https://www.jfcr.or.jp/hospital/

導入前の課題

導入前の課題

COVID-19 の影響により、三密を回避することが病院内で求められており、カンファレンスを行う広い会議室の数も限られている中、人数の多い診療科によっては、密の回避が難しい状況にあり、WEB 会議システムの利用を検討しました。
しかしながら、一般的に普及しているWEB 会議システムでは、電子カルテ画面共有時の画質の問題と現地参加人数の制限によるカンファレンスの質の低下の懸念と、システム会社のデータセンターに会議内容が保存されている点から、個人情報となる電子カルテや医用画像(PACS)を表示させて患者情報を扱ったカンファレンスを使用するには課題がありました。

経営本部 IT推進部
部長 長田 和彦 様

導入の決め手となったこと

従来通りと同等に質を落とさないでWEBカンファレンスが実施できる会議システムを色々と探していたところ、他の病院からセキュリティに配慮されていて、なおかつ医用画像が鮮明に表示されるシステムがあると、こちらの製品を教えて頂きました。
MEDCONNECTが良いのは、プライベートサーバーにより院内で情報管理が行える点、次に電子カルテ等の院内サーバーに接続せずに映像出力のみを使って投影させられることです。さらに、医用画像を表示させた場合に画質の『質』の部分が重要なのですが、既存のメーカーさんと比較した際、医用画像を表示できたとしてもカンファレンスに耐えうる画質で表示させることが難しく、対してMEDCONNECTで表示させたエコー画像やX線画像の方は鮮明に表示されていて、実際に先生方にも見ていただいた際も一番評価が高い製品でした。
各社のシステムを比較したなかで、こちらの全ての要望に応えられるのはPIXTERAさんだけだと思ったのが導入の決め手となりました。

経営本部 IT推進部
更新プロジェクト課
課長 亀井 大輔 様

導入後の効果

今までは密になって会議をしていた場面では、参加人数や回数を減らして会議を行っていたところが、各先生方が自分のパソコンから電子カルテのデータや画像を確認しながら会議が行えるようになって密を回避できるようになったこと。
さらに、自宅から参加が出来るようになったので、タスクシフトや働き方が変わったという訳ではないのですが、休日とか夜間とか、どうしても病院として会議を開かなければならない場面では先生方が自宅からすぐに参加できるようになったのは効果としては大きかったと考えています。

経営本部 IT推進部
更新プロジェクト課
佐川 秀介 様

システムを活用した(ご施設様の)今後の展望

今回、COVID-19のような非常事態のなかで使用するために導入となりましたが、これから災害時での使用等の際も活用できると想定しています。
また、他施設との連携など、病院間同士の患者情報の共有する点でクリアすべき課題はありますが、様々な用途が想定できるシステムですし、カンファレンス以外でも全体会議や研修では、このシステムを活用していきたいとも考えています。

経営本部 IT推進部
更新プロジェクト課
吉田 優 様

今後、当システムへ期待する点があれば教えてください

類似製品はあまり無く、導入後の先生方の評価も高いので、こちらが期待する点は一通り網羅されています。PIXTERAさんがPACSベンダーなので、病院のシステムと、より連携を深めたシステムへの昇華ですとか、録画した映像を管理するような発展的な機能の追加を期待しています。

スムーズに使用するため、心がけている事はなんですか?

病院の先生方は多忙ということもあり、新しい操作や複雑な手順ですと、すぐには使って頂けない。その点は誰でも簡単に使える操作なのでクリアしています。また、院内でも使いやすい環境作りとして、MEDCONNECTを常設した会議室を作っており、スイッチさえ入れれば、すぐに使える環境を整えておくことで、様々な診療科目の先生方がスムーズに使える環境作りをしています。

PIXTERAのサポート体制はいかがですか?

こちらの要望にもすぐに対応していただけ、導入時や導入後のサポートもしっかりしているので安心して使用しています。

Doctor's Voice

患者情報が守られるMEDCONNECT

一番ありがたかったのは、我々は癌の専門でありますが、新型コロナ病棟を開設した時に、感染症とどう向き合うのかが最初は手探りでした。患者の容体が急激に変わる事も多々あったのですが、電子カルテや医用画像の生データを見て即座に判断を下す場面で、このシステムを導入した事で個人情報を載せても外部サーバーに出るわけでは無いので、医師同士で自由に画像の共有が行え、『これはすぐにICU に入れましょう』とか、そういう決定が何度かその場で即座に出来たのはとても大きかったです。
また、院外にいる医師がすぐに駆け付けられない時でも、その場で繋げて指示を仰ぐ場面もあって、そういう意味でも役に立ちました。
それと同時に、三密を防ぐためにカンファレンスが分散したことで、距離をとって同じ患者さんを今までと同じように継続してカンファレンスが行えたのは良かったです。
この経験は、災害時を想定した際に、たとえば主治医が病院へ到着できない場面でも、外から繋げてコンサルをして診療をサポートする事ができるという一つの道筋ができたと考えています。

ゆくゆくは、このシステムが外の病院と施設連携して、難しい症例時に当院へ相談して治療が可能かどうかを判断する、そういう場面の利用も検討を始めています。
このシステムで患者さんの情報が守られた状態で使用できるというのはとても大きいです。

がん研究会有明病院 副院長
AI 医療センター長 診療情報管理室長
データベース&バイオバンクセンター長
小口 正彦 先生